アメリカの子育て事情(2) |
アメリカの親達は、スポーツが子どもの基礎体力づくりやルールを守る学習に、とても大切な役割を果たすものだと考えています。だからそのための環境づくりにたいへん熱心です。男女の区別なく、5才位から夏は野球(男子は硬球・女子はソフトボール)、冬は バスケットボールを、地域の年齢別チームに入れて遊ばせます。 日本の南関東地方ほどあるロスアンゼルスエリアは、練習と競技のために 子どもをジムまで両親が送迎します。試合のときは、家族全員がピクニック気分で楽しくにぎやかに子どもの応援ををします。コーチや レフリーは、ボランティアですが、元高校や大学で選手として活躍したお姉さんやお兄さんがこれに当たります。 一方、小中学校では、 アメリカンフットボールやバスケットボールが体育の教科になっています。そのためか、どこの家庭の裏庭にもアーモンド型のボールを 投げ合うために都合のよい芝生がきれいに刈り揃えられていたり、バスケットボールをするための遊具が車庫(グラージ)の屋根に 取りつけてあったりします。 しかしなぜか、日本のようにサッカーを楽しむ子ども達は少ないようです。これもアメリカ文化のひとつなのでしょうか。 − FROM 福桝 利郎 (医学博士)− |